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2026/08/22

僕たちは伝統とどう生きるか

発酵デザイナーの小倉ヒラク氏の著書「僕たちは伝統とどう生きるか」

18世紀に「進歩」という概念が生まれたことで、現代と切り離された「過去」が発明されたという衝撃の視点が紹介されていて興味深い。
変化が乏しい世界を生きてきた人々にとっては、自分が生きている世界が唯一絶対で、違う時代や違う立場を想像することが出来ない。
それは、「進歩」という概念が生まれた現代に生きる私たちだから持つ、後天的に身に付く特殊能力だったというわけです。

それを踏まえ、ドイツの哲学者ガダマーは、過去の歴史を正しく理解するには、当時の人の気持ちに同化しようとする(これは不可能)のではなく、過去から現在へと連綿と受け継がれてきた「解釈の積み重ね(伝言ゲーム)」自体を理解することが大切だと考えたそうです。
伝統とは単なる保存対象ではなく、現代人の感覚を持って新たな解釈を加えるべきもの、そして未来へ繋ぐことが、今を生きるクリエイターのとるべき姿勢だと感じました。

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