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2012/11/18

空間を編集するという考え方。

長野でも、ようやくリノベーションという言葉が認知されてきていますが、
いまいちリフォームと何が違うのかピンときていない方って多そうです。
堅苦しく説明すれば、
リノベーション=新築時の目論見とは違う次元に改修する(改修)
リフォーム  =新築時の目論見に近づく様に復元する(修繕)

ということになりますが、わかりづらいですよね。
ここでは過去に施工したリノベーションの実例を紹介しながら、
リノベーションの魅力について説明してみようかなと思います。

▲上の写真はリノベ前の状態。長い間ほぼ放置されていた住宅のベランダ下の空間。
吹きさらしの外物置きとしか活用できなさそうなデットスペースになってしまっています。
新築当時は、何かしら意味のあるスペースだったのかもしれませんが、
このままの状態では有効に使えそうにありませんね。
でも、リノベーションを考える時に、こうしたダメな部分を見つけるとちょっとワクワクしてしましまいます。
場の特徴をつかみ、全体の計画の中でどんな位置づけにしていくか、想像力を膨らませ、空間を再編していく。
リノベーションとは、空間を既存の用途要求から、先ず自由にしてあげて、
素直にその空間の特徴を認めてあげた後、その空間に相応しい役割を与えていく作業だと思います。
▼結果、南側に位置していて細長いこの空間は、玄関アプローチとしてリノベーションしました。

どうですか?
小住宅ながら、なかなか贅沢な玄関アプローチになりました。
でも、もとはといえば、あのデットスペースだったのです。
見慣れた風景でも、空間を編集しなおすという目で周りを見渡した時、
きっと、いろいろな可能性が見えてくると思います。

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