2011/06/13
けんちく体操
いったい「けんちく体操」とは何なんだ!?
書店で見つけた本書のタイトルは、思わず手にとってしまうのに十分過ぎる奇妙さだ。
「けんちく」とは「建築」のことなのか?
建築家、隈研吾の「建築の身体性ってこういうことだったのか」という帯書きからは、
「けんちく」とはやはり「建築」の事らしいことが窺える。
ぺらぺらとページをめくると、世界中の有名建築と共にポーズをとる人の姿。
とても面白い。
みんな建築になりきっている。
遠い存在だった有名建築が一気に自分たちの体の一部となって、
われわれのもとに降りてきた感じだ。
本書の最初では「けんちく体操」をこう説明している。
【けんちく体操】
建築物を模写する体操。外観だけでなく、構造や用途、個人的に抱いた第一印象などを身体で
表現するもので、身体能力以上に、建築を見る、知る、愛する情熱が問われる体操である。
やればやるほど「けんちく体質」を身に付けられると言われている。
体操を通じて、建築の気持ちになること。
建築を身近に感じるこんな方法があったなんて思ってもみなかった。
もし、みんなが「けんちく体質」になったら、あの建物も壊されることはないだろうなぁ。