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2011/02/24

長野市民会館50年の記憶(その2)


門前研究会の分科会「remonch(れもんち)」では、
長野市民会館の記録を残して本を出版しようと活動をしています。
今日はその定例会議。ようやく、本の形が見えて来ました。
本の表紙は、市民会館の設計時に描かれた透視図。
PCブロックがひとつひとつ丹念に描かれている手書きのパースはとても迫力があります。
このパースは、この場所にまだ何もない野原だった時、
(ヤギが五頭ぐらい居た牧場だったらしい)に描かれました。
当時、地方の田舎の何も無い景色を目の前にしながらも、
建築家の目には、市民が誇りを持ち、
近代的な発展を遂げた長野市の姿が確かに見えていたのです。
建築家のみならず、当時このパースを見た市民はみんな、
輝かしい長野の未来を想像したと思います。
このパースからは、そんな大きな希望とゆるぎない自信のようなものが伝わってきます。
そして、約半世紀が経ちました。
私たちが住む長野市は、かつての市民が夢見た長野市となったのでしょうか。
今、私たちはこの市民会館を壊して、新しい市民会館を建てようとしています。
新しい市民会館はゼロからつくるのではなく、
50年の記憶の上につくられるべきだと考えます。
多くの市民にこの本を手にとってもらいたい。
そして、自分の住むまちについて少しでも思いを巡らす時間ができたなら、
これからの長野の未来が少しだけ変わるかもしれません。
●判型/A5判、88ページ
●発行/信濃毎日新聞社
●企画/長野市民会館記録編集会議「remonch」
●価格/1,050円(税込)
●発売/平成23年3月20日(日)
申し込みは
E-mail : remonch50@gmail.com
FAX :026-262-1178(担当 宮本)

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