2019/04/29
目の前にある小さな空間を変えていく
学芸出版から出版された「小さな空間から都市をプランニングする」編/日本都市計画学会 都市空間のつくり方研究会。先日のブログで紹介したように、豊橋技術科学大学の穂苅先生によってLLPボンクラのKANEMATSUでの活動を、この本でたくさん紹介していただきました。
これまで、ボンクラの活動としても個人としても、またはシーンデザインとしても“(従来的な)まちづくり”をしているという意識はなかったので、リノベーションによるまちづくりの実践者のような紹介をたまにされると、実は少し違和感を持っていました。
そんな中で、本書は、私たちが考えていることと、より近いまなざしを持って、地方の小さな試みを拾い上げていると思います。丁寧な取材をしてくださった穂苅先生をはじめ、関係者の皆さんに感謝です。
「私たちにできるのは、やはり目の前にある小さな空間を変えていくことだけである。しかし、そのつくり方を少し変えてやることで、都市全体としての魅力をつくることが可能になるはずだ」
という研究会を代表した武田重昭氏の言葉の通り、まちの問題を一気に解決してしまうようなリノベーションという魔法は無いのだと思います。