長野市妻科神社の西側の約20坪の小さな整骨院。長野市街地の西側にそびえ、シンボル的な存在で市民から親しまれている旭山(あさひやま)を背にした場所性を存分に引き出す建築を目指しました。そのため、建物だけが完結した形をつくのではなく、旭山のシルエットと、大屋根、下屋がダイナミックなバランスをとるような空間構成を考えました。
周辺は洋館付住宅が散見される古い閑静な住宅地であることから、本計画も新築ながらも歴史ある周囲の町並みに溶け込みつつ、特徴的な外観を持った、かわいらしい佇まいになりました。これから緑が育ち、長い年月をかけて、地域から親しまれる診療所になってほしいと思います。