語る大観、語られる大観

水野美術館 開館 20周年記念を記念して企画された横山大観展に行ってきました。
水野美術館は、前事務所（宮本忠長建築設計事務所）に在籍中に、設計を担当した美術館でした。
あれから、もう20年も経つのかと思うと月日が流れるのは本当に早いと感じます。
当時の自分にとっては、なかなか大変な仕事でしたが、貴重な経験をいただきました。
今思えば、施主も事務所も、よく当時の30歳そこそこの自分に、このプロジェクトの設計を担当させたなと思うし、それは感謝でしかありません。
先ずは、そんな水野美術館の20周年という言葉に当時を思い出し、気になって行ってみたのだけれど、展示方法がとても興味深くおもしろかった。
～語る大観、語られる大観として、大観が語る言葉は赤、語られる言葉は青字で表現されているキャプションが、わかりやすく頭に入りやすい。
また、たくさんの言葉が書かれた大きなボードを見ていると、ツイッターのような言論空間の中に、大観という人間がおぼろげに見えてくるような感覚が新しいと思いました。
大観展は5月28まで。