2011/06/04
本屋の本棚
本屋にとって本棚とはどんな存在なのだろうか。
今日、散歩ついでに寄ってみた改装中のBook&Cafeひふみよさんの本棚は、
壁一面の造り付けの白い本棚が据え付けられていた。
上半分は、面陳専用のさわやかさを感じるきれいな本棚だ。
そういえば、この6月に門前界隈で新規出店する本屋三店舗(※)は、
どの店も造り付けの本棚を用意している。
三店舗ともに、図書館にあるような既成の什器備品的な本棚は見当たらない。
そもそも、amazonや電子書籍で、家に居ながらにして本が買えたり読めたりする時代。
こんな狭いエリアに本屋がほぼ同時に3店舗もできることだけでも大きな事件なのに、
この ”造り付け本棚現象” はいったい何を意味しているのか。
この新規出店する3店舗が、明らかに今までの書店と違うところは、
「本を売る」ことが、最大の目的に見えないところだ。
いや、本屋とすれば売れなければ商売にならないのだが、
先ずは店主自らが考える「本や本屋の魅力を最大限伝えたい!」
という思いが先にあり、「結果として売れればいい」というスタンスに思える。
そう考えながら、それぞれの店舗の店主の顔を思い浮かべてみる。
なるほど、本棚はその店の主人の人柄をよく表している。
この世に一人しかいない店主の人柄は、大量生産される既製品では表現できないものね。
人を好きになるのと同じように、
本屋の魅力ある本棚を好きになったら、
その本棚に置かれる本についても、もっと知りたくなるのかも。
※
Book&Cafeひふみよ 岩石町
ch.books 南県町
遊歴書房 東町