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2011/06/10

門前町文化フォーラムに参加して


昨日は、善光寺の世界遺産登録をすすめる会が主催する文化フォーラムに、
パネリストとして参加してきました。
私の他には、小池雅久さん(MAZEKOZE主宰)、増澤珠美さん(ナノグラフィカ)、
小林竜太郎さん(長野郷土史研究会青年部長)、清水雄介さん(徳寿院住職)
加藤美恵子さん(長野市青年会議所理事長)を迎え、
「善光寺と門前町の未来を語る若者たち」-復興と再建の歴史から学ぶ「まち」の再生力
と題したテーマのパネルディスカッションでした。
ディスカッションといっても、時間の都合上、
コーディネーターから聞かれた質問に4分前後で答えるといった形式でしたので、
会場にお越し下さった方々に、気持ちが伝わるのかどうか心配でしたが、
みなさんメモを取ったりして真剣に耳を傾けてくださっているようでした。
いささか“若者たち”という括りに違和感を覚えつつも、
有限責任事業組合ボンクラの紹介と、
僕自身が考える「まち」の再生力についてお話ししてきました。
そもそも、災害によって打撃を受けたまちの復興・再建する力と、
門前における古い建物を使い続けて再生していこうとすることを同列に語ることに、
無理があるような気がするのですが、そこに強引に共通点を見つけるとすれば、
それは「価値観を変える力」の獲得だと思います。
災害などの外的要因により強制的に変えざるを得ない価値観で復興・再建するのか、
自発的に変えた価値観でまちを再編しようとしているのかという違いはあるものの、
再生の原動力になるものは、これまでとは違ったものの見方(価値観)を見出すことに
あるのではないでしょうか。
価値が無いと思われていた“もの”の“もの”を変えなくても、
私たちの価値観が変わればその“もの”に価値が生まれてくることもある。
変わるべきものは、先ず私たち自身であり社会であって、
結果としてまちが再生していくのだろうと思う。

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