平成の武井神社御柱大絵馬プロジェクトその2
以前のブログでも紹介した武井神社の大絵馬。
去年の御柱祭の様子を絵馬として残すべくプロジェクトが始まりました。
略して”絵馬プロ”。
先日、氏子総代会にて、武井神社の十九ヶ町の氏子総代の皆さまと宮司様、
総勢40名の皆さまにプロジェクトの方針と今後のスケジュールを説明し、ご承認を得ました。
その時の様子は、歴史の町長野を紡ぐ会の小林玲子先生のブログ↓をご覧ください。
小林玲子の善光寺表参道日記
先ずもって、武井神社の大絵馬を見たことがない方の為に、歴代の大絵馬を紹介します。
万延元(1860年)大絵馬
大正15年 大絵馬
昭和61年 大絵馬
遠目では良くわかりませんが、実際に眺めてみると、
3.6m×1.2mの大絵馬の中には実に細やかに、
その時代の御柱祭の様子が描かれていてとても面白い。
いわゆる”行列モノ”な絵馬ですが、
時代を通して見ると長野のまちがどんな変遷をたどってきたのか、
窺い知ることができる貴重なものです。
どの時代も、まちの賑わいが、いきいきと表現されています。
しかし、祭りが行われても大絵馬が制作されなかった時もあり、
これまでの大絵馬は、そう簡単につくられてきたわけではないことも想像できます。
それでも、大絵馬の平成版をつくることが大事だと考えるのは、
今、僕たちが暮らしている、まちと時代を”肯定”するところからはじめたいと思うからです。
今あるものの否定からはじめる「まちづくり」じゃなくて。
平成の時代の門前は、大変なこともあるけど、
それでも大好きで楽しい”まち”ですってことを、
今を生きるたくさんの人の手で、未来に伝えていこうとすることが、
よい循環を生みだすような気がするからです。
例によって、資金にあてがあるわけではないのですが、
たくさんの方のご協力を得てスタートを切ることができました。
これからは、もっとたくさんの人にこのプロジェクトに関われるような、
参加しやすいイベントも行っていきたいと思いますので、
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
絵馬写真:内山温那(うちやま・はるな)