2010/05/01
空調機に頼らない建築
蔵の窓ではありません。
ある介護施設の開口部のディテールです。
鉄筋コンクリート躯体に300㎜の断熱を施しています。
日本の建物において省エネやエコというと、
効率のよい空調機器や太陽光発電パネルの導入を思い浮かべてしまいますが、
そもそも熱を逃がさない高い断熱性能があれば、
エネルギーそのものを使わず快適な環境が得られます。
本日視察した建物の空調機に頼らない室内環境は、
想像以上に空気がきれいで非常に気持ちのよいものでした。
建築設備は、いたってシンプルな熱交換型の換気扇があるのみ。
百聞は一見に如かず、というか体感しなければこの感覚は伝わらない。
高断熱は間違いなくこれからの建築のひとつの方向性になることでしょう。