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2010/07/30

借りぐらしができる家

先日、夏休みが始まった娘を連れて、映画「借りぐらしのアリエッテイ」を観てきました。
借りぐらしのアリエッティ公式サイトより
床下に住む小人たちは、人間の世界から少づつモノを借りて生活をする”借りぐらし”をしています。
小人は人間に気付かれることなく、生活に必要なものを”借り”てきて生きているのです。
小人のアリエッティとその家族が借りぐらしをしている家は、おそらく大正から昭和初期ごろの近代住宅。
ジブリ作品に出てくる住まいは、いつも活き活きとした楽しい雰囲気と
何とも言えない安心感が描かれていて、こんな家に住みたいなぁと思わせてくれます。
借りぐらしが出来る程の”スキ”と言ったらよいのだろうか。
たとえデザインされたモノでなくても、住む人が持ち込む家具や調度品を
受け止めてなお、絵になるおおらかさと調和みたいなものが常に感じられる。
素敵な佇まいを保ちつつ、そこに住む人の世界観が垣間見れる住まい。
最近よく見るスキがない建築は息が詰まってしまいます。
いろんな物語が入り込む余地がある建築を設計していけたらなと思いました。

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