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2013/10/24

予定調和的につくるか、アドリブ満載でつくるか。

中川さん
施主であるNさんのご実家の敷地内に建つ使われなくなった家をリノベーションしています。
ボードが張られて新しい住まいのかたちが見えてきました。
「空間を編集するという考え方」http://scenedesign.naganoblog.jp/e1143820.htmlでも紹介したリノベーションという手法は、ようやく一般の方にも認識されはじめてきたようです。
現在シーンデザインで設計をしている案件のうち、半数以上はリノベーション物件。
店舗や事業所のみならず住居として古い建物をリノベーションしたいという要望が増えてきたのも最近の傾向です。
癖のある古い建物をリノベしていくことは設計者にとっては(施工者にとっても)骨の折れる作業ですが、リノベによってできた空間の面白さや豊かさは新築では得られないものがあります。
予定調和的な新築工事に比べて、リノベ工事にはその場その場の状況に応じてアドリブで対処していく感じがあります。
古くて一昔前の間取りが、みるみるうちに魅力的な空間に変わっていくライブ感は、施主にとってもわくわくするもののようです。
たくさんの使われていない空き家がまだまだたくさんあります。
経済的な理由だけではなく、お金を掛けても積極的にリノベという手法を選ぶ時代になりつつあるのかもしれませんね。

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