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2013/11/13

藤田九衛門商店 その3 仕上げ編 床

CAMP不動産では、躯体の補強を終えて、次は店舗の土間床の仕上げをどうするのか頭を悩ませていました。
というのも、最初に考えていた「洗い出し」という仕上げは、予算的にかなり厳しかったからです。
コンクリート金ゴテで仕上げてしまうのもいいが、コストを掛けずにひとひねり欲しいところ。
そんな時に、デザイナーの太田さんからよいアイデアが出てきました。
「土間床を川に見立てて鯉を泳がせましょう。」
忘れていました。
藤田九衛門商店では、鯉の形を象った『鯉焼き』を看板菓子としていたのでした!
こういう発想は、建築的な仕上げばかり考えて凝り固まった頭をほぐしてくれます。
で、早速、CAMP不動産のメンバーではありませんが、その頃KANEMATSUに入居していたデザイナーの廣田くんにお願いして、鯉のデザインと型紙を作成してもらい、その型紙をコンクリート打設時に配置して押さえました。

全体に、ほうき目をつけて出来上がった床がこれ。

派手さこそありませんが、なんとも渋い意匠になりました。
きっと、土間床に鯉の形を見つけたお客さんは、ニヤリとするに違いない。まるで隠れミッキーのようです。
こういう”遊び”をどんどん取り入れちゃうことができる機動力の高さも、CAMP不動産の面白いところです。

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