2013/11/30
つましな整骨院と旭山
建築は土地の上に建っています。
どんな建築でも、地球上で唯一そこにしかない場所を占有して建つのだから、建築とその場所とはより分かちがたい関係でありたい。
どこに建てても関係ないような、閉じていて、自己完結的な建築じゃつまらない。
新築でもリノベーションでも、どうしたら廻りの環境を建築に取り込むことができるのか考えることは楽しいものです。
先日、長野市妻科神社の西側に新築中の「つましな整骨院」の建て方が完了しました。
小さな小さな整骨院ですが、長野市のシンボル的な存在の旭山(あさひやま)をバックにした場所性を存分に引き出したい。
直感的にそう思える場所でした。
で、最初に描いたイメージスケッチがこれ。
小さな建築は内部の機能が単純なので、大きな変更もなく、ほぼこのイメージのまま着工に至り、建て方。
ねらい通りの位置に旭山が見えて、一安心。
角度によって別の表情を見せる旭山の麓を意識したドーマー窓の形状が見えてきました。
この場所とこの建築がより強い関係性を持って、長くみんなから愛されますように。