アソビズム長野ブランチプロジェクト その3
【CAMP不動産】アソビズム長野ブランチプロジェクト その3
前回からのつづき
前回のブログを読んで、アソビズムの大手さんが、以下のようなコメントをお寄せくださいました。
「今回、本当に設計図も完成予想図もなしでのスタート。共有したのは軽いラフスケッチと、コンセプトだけ。
これまでのオフィス作りではあり得ないやり方で、正直不安の方が大きかったですが、考えてみれば、僕らのゲーム制作も、コンセプトを決めたら後はひたすらビルド&クラッシュで、仕様書など作らずに進めていきます。その方が観念や余計な重力に引っ張られずに、素直に核の面白さだけを考えて進める事が出来るからです。
そう考えれば、リノベーションの様なアドリブが入り込む余地のある建築スタイルでは、この方法が寧ろ適しているのかもしれませんね。」
大手さんにおいては、さぞかし不安であったろうなと思います。
しかし最終的には、分野は違えどクリエイティブな仕事をされている方に、モノづくりという点で共感していただけたのならうれしい限りです。
さて、いよいよ工事が始まります。
先ずは、解体工事から。
設計者は、解体業者に、どこを解体してどこを残すか図面で指示することが一般的ですが、CAMP不動産では、解体現場で要るものと要らないものを判断して、どんどんしるしを付けていきます。
〇は残す。×は壊す。△はそっと外して、再利用。
至る所にしるしが描かれたテープが貼られていきます。
おぼろげな平面プランはありますが、そもそも詳細な図面がないのですから、現場で思考が止まることがありません。
壊しながら考え、つくりなががら考えます。
その都度、クライアントの用途要求に対して最適最前と思われる方針を見つけ出し、どんどん施工していきます。
解体工事が一通り済むと、空間のボリュームが見えてくるので、よりその先をイメージしやすくなります。
つづく