2008/11/15
「勝手に木遣(きや)り団」結成
先日、(比較的)若い建築士仲間の雑談から始まった企画が始動しました。
その名も「勝手に木遣り団」?!
「木遣り」とは、元来大きな木材を曳き出す時の音頭やかけ声として生まれた労働歌です。
現在でも、建築行事や結婚式など慶祝時に唄われていたりしますから、どこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
特に、北信地方で唄われている木遣りは「善光寺木遣り」で、善光寺造営にかかわる用材の運搬時に唄われたと伝えられ、寛文六年(1666)、宝永四年(1707)、善光寺再建時に、江戸棟梁によって伝えられていたものが口伝で今日まで唄い継がれたものとされています。
善光寺木遣りといっても、職人によってバラバラだったようで、それを統一するために29年程前に「善光寺木遣り保存会」が発足し、「善光寺木遣り」は平成3年に長野市指定無形文化財として登録されています。
私たち建築士も、建て前や竣工式などの建築行事などで、時々木遣りを耳にすることがあったのですが、最近の現場では木遣りを聞くことがほとんどなくなりました。
そんなことを話しているうちに、だったら自分たちで唄っちゃおう!と、先ずはメンバーが間近に控えた結婚式の余興として木遣りを唄うことを目標に、木遣り団を結成したのでした。
各自木遣りの録音テープを聞いて練習を重ね、なんとか独学のにわか木遣りですが、唄えるよう練習をしています。そのうち「善光寺木遣り保存会」の方に本格的に木遣りの指導を受けなきゃなと思いつつ、
“もっと木遣りを身近なものにする”
をテーマに活動していこうと考えています。
そこで、建て方や竣工を控えている現場で木遣りに興味がある方!いらっしゃいましたらご連絡ください。スケジュールが合えば木遣り団が出張木遣りを唄いますよ。