ツリーハウス基礎講座in山中湖
本物の木の上にツリーハウスを製作する前に、アウトドアスクールのC&Nが主催している「ツリーハウス建築基礎講座」を木’Sメンバーの西村さんと羽鳥さんと私の3人で受講してきました。
場所は山中湖。先ずは山中湖情報館(図書館)でツリーハウス製作のための基本的な講座を受けます。
講師の施(しい)さんは世界ツリーハウス協会のピーター・ネルソン氏が1996年に来日した際、雑誌の企画で一緒にツリーハウスを製作し、その後も日本各地のツリーハウス建築に携わっている方です。
樹木の選定、樹木の診断、根と幹の構造、建設場所の選定といった事から、実際の建築作業手順、ツリークライミングに至るまでを短い時間の中で密度の濃い内容で指導していただきました。
特に、生きている樹木に関する知識とツリークライミングの技術については、普段建築に関わる仕事をしている僕等でも初めて目にしたり耳にすることが多く大変参考になりました。
また、今どきの木登り(ツリークライミング)って進化してるんだなぁとつくづく感心。ツリーハウスをつくるには(安全に)木登りができなきゃいけない事を改めて確認した次第でした。
ツリークライミングに必要な道具や使い方を教わり、とりあえず午前中の講座は終了。
↑?さっぱりよくわからなくて、二人とも口とんがってます(笑)
天気予報では曇り時々雨だった山中湖周辺にも、午後になって日が出てきてました。午後はいよいよ実際のツリーハウスでの野外講習。山中湖周辺は湿気が多いせいか、森の木々が苔むしています。長野の森とは、また違った自然の雄大さがあります。
そんな森の中に、高さ約13mのところに建つツリーハウスが見えてきました。
実際に見ると結構大きい。
実は、ちゃんと生きている木の上に建つツリーハウスを見るのはこれが初めて。
これまでに目にした、根をコンクリートで固めた木の上に建てたものや木を囲んだだけといったツリーハウス風なツリーハウスとは、やっぱり迫力が違います。
木の上の景色も最高です。施さんの話によれば、室内からの目線でムササビが飛んでいるのが見えるそうな。また、高い木の上にあるものは、動物の警戒心が薄れるようで、近くにまで小動物が寄ってくるなんて話も聞けました。
この日もツリーハウスの中からは小鳥のさえずりが近くに感じられて、とても落ち着く雰囲気です。
でも、デッキの上から下を覗くとやっぱり高い。
ツリーハウスの内部は、木にできるだけ負担を軽くするため壁は張っていません。屋根は枝が貫通するようになっていて、防水を考えると難しい施工であるとの施さん説明。でも、家の中を木が貫通している雰囲気は最高でツリーハウスならでは。是非挑戦してみたいなぁ。
その後は、基本的なツリークライミングとロープワークの体験指導をしていただき、「ツリーハウス建築基礎講座」は無事終了。机上の講座ではよく分からなかったツリークライミングの道具の使い方も、やってみると意外に使えそう。何よりこんなに簡単に高いところへ登る技術があることに驚いた。それに、このツリークライミングだけでも結構面白い。
これで準備OK。
来週からは本物のツリーハウス建築に向けて本格的な作業開始です。