BLOG

2018/10/21

100年後の笑顔

先日リニューアルオープンしたテンスベア(パン屋)さんのこだわりは並々ならぬもので、スタッフのユニフォームも一新。お店のコンセプト同様、オーナーは1920年代を意識したデザインを特注していました。すごいですね。

なんでも、ココ・シャネルが女性のためのユニフォームを始めてデザインしたのが、上の写真左のポスターに描かれたスタイルで、そのデザインをもとに、新しいユニフォームをつくったそうです。

ただ、このポスターをよく見ると、ユニフォームを着た女性は右手に複葉機、左手には爆弾のようなものを持っていて、表情は無表情です。調べてみると、第一次世界大戦中に男性が戦場に出て行ってしまうために、数十万の女性が武器工場で働き危険な作業を行っていた時、工場で働く女性を募集するポスターだったということ。なるほど、女性が男性職場に進出したり、そんな女性のためのユニフォームが生まれるキッカケは、必ずしも明るさだけではなかったのだなあ。

2018年。ポスターの時代から約100年後につくられたパン屋さんのユニフォームは、とても可愛らしく仕上がっていて、スタッフの皆さんもうれしそう。時代が変わってコンセプトが変わりましたが、“デザイン”が100年後にようやく笑顔をつくれたのだと思うと、感慨深い。

 

エプロン&キャップ製作: e&e life design works

FOLLOW US