2019/08/18
日本劇作家大会
上田で開催されている日本劇作家大会。上田市内のサントミューゼ、犀の角、上田映劇、まちなかキャンパスうえだの4会場で全4日間、開かれている演劇の祭典です。
月一で集まっている門前文化会議の中で、ナノグラフィカのたまちゃんに教えていただきました。
普段、自分は劇作家についてあれこれ考えているわけでもなく、何の接点があろうかと思いながら参加しましたが、思いのほか、日々の暮らしや仕事に密接に関わる大切なお話がたくさん聞けました。
参加したプログラムは平田オリザ先生の「演劇における学び、学びのための演劇1」。
要約してしまうと、日本人は「対話」(会話ではない)が苦手。異なるコンテクストの相手と議論をし、文化の違う相手と交渉を重ね共同作業する経験が必要。これからは、もっと「対話能力」が重要になってくる。といった内容でしたが、これは教育現場だけでなく、まさにいろんな場所で起きている事だし、必要とされている事だと思いました。
建築をつくるうえでは、プロジェクト毎に様々な立場や役割を沢山の人が担って、ひとつの目的物を創造していきます。その際、個々の技術力よりも、対話能力の高さが、その現場の良し悪しを左右することはざらにあります。
建築業界によくある、一昔前の「見て覚えろ」とか「黙っていてもわかるだろ」的な仕事の進め方は、ますます複雑化する仕事や状況から、もう限界にきていると思います。建築現場における新しいコミュニケーションのあり方についてもっと考える必要がありそうです。