2023/06/18
建築の話
美容室さんぼさんの竣工写真を撮っていただいたカメラマンの内山温那さんとの会話の中で、自分よりずっと若い内山さんが「1920年代ぐらいのロシアの建築ってかっこいいですよね。」と言っていて、そういえばそういう話題って社会人になってから、ほとんどしなくなったなと、ふと思った。
もう30年以上前の学生時代は、様々な思想哲学や建築理論、芸術運動についての本を読み漁り、友人同士で議論をすることが日常だったのに、社会人になって実務をこなす日々において、その手の話題は、する相手も居なければ、時間もなかった。
でも、学生時代に考えていたことというのは、なんとなく根っこの部分で、自分の設計のスタイルに影響を与えているとも思う。
今どきの建築学生は、例えばロシア構成主義について議論したりするのだろうか。
そんなことを考えながら、写真撮影の帰りに、本棚にあったロシア構成主義関連の書籍をどっさり内山さんに貸出して、ちょっと、面倒くさいおじさんになってしまった。