既存図作図作業

内部を解体して骨組みが見えたところで、写真を見ながら既存軸組図を作図。
既存建物の作図は、これまでこの建物が歩んできた歴史を推察する上でも面白い作業です。
今回の建物は、もともと平屋だった建物に2階を載せ、広縁の増築、東側に突き出た部分の増築、水廻りの改装、風呂場を新しくするためにほんの少し広げた外壁等々の長い時間の中での増改築の痕跡が随所に見て取れます。
その時々の仕事の質からも、その時々の施主の人柄や、依頼された大工の腕や考え方などもなんとなく想像できます。
リノベーションの面白いところでもあり、面倒なところでもありますが、上手く新しい計画にも取り入れていきたいと思います。