2020/04/06
住人のセンス
古民家の利活用の相談を受けて、既存建物を見てきました。
築80年程の建物ですが、調度品や垣間見ることのできる生活スタイルから、お住まいだった人のセンスの良さや、当時にしてはハイカラな趣味だったことが、随所に感じられる良い住まいでした。
これまで、たくさんの古い住宅を見てきましたが、例えば立派な梁だとか柱だとか、難易度の高い左官技術で塗られた壁だとか、高級な材料だとかでつくられている家よりも、つくりはつつましくても、そこにいた人の豊かな暮らしが想像できる家の方が、何倍も気持ちがよく、ほっとする。
家は、どんなに立派につくっても、住む人によって台無しになることが多い。良い家になるかならないかは、8割方、住む人で決まるのではと思う。難しい。