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2020/05/09

火伏の木

事務所の近所のお宅の中庭。
大きく育ち過ぎた銀杏の木を伐採してほしいとの依頼。
弊社は設計事務所ですが、ご近所からは、たまにそんな依頼を受けます。
まぁ、一般の方から見れば同じ建築関係の仕事という括りでしょうから、よろこんで引き受けます。
さて、まちなかの隣地との境界際に植えられた銀杏の木というのは、火災の際に延焼を防ぐために植えられたとか。
銀杏は水分をたくさん含んでいるため、かつてはそんな役割を担っていたそうです。
今では、お隣さんに鉄筋コンクリート造の耐火壁がそびえたち、銀杏の木の役目も薄くなったということでしょう。

ちょっとしたまちの記憶がまたひとつ消えていくのは少し残念ですが、時代と共に変わっていくこともまちにとっては大事だと思いながら切らさせていただきます。

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