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2018/10/09

手摺の存在

建築の中で、人の手に触れる事を大前提にしている部位は、家具や建具がほとんどですが、建築本体にくっついているもので、人の手に触れるものの代表は“手摺”です。

強度、機能、デザイン、触感、安全、法規、等々、いろいろな事をこの一本に集中しなければならず、設計者にとっては、なかなか扱い難い部位でもあります。だから、手摺の存在を消したがる設計者も多いと思いますが、ここは、その難題に正面からぶつかりたい。

写真は、以前、住宅の廻り階段の手すりとしてデザインしたもの。できるだけ連続した手摺にして、手摺には赤色のベッチンを張り付けました。意匠的なアクセントとして存在を主張しながら、住まい手に 触りたくなる という気持ちを抱かせる手摺のデザインになったと思います。

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