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2018/12/12

記憶をつなげる

新しいプロジェクトを考え始めるにあたって、幾つかの事例視察へ行ってきました。
最初に訪問したのは、神奈川県横浜市戸塚にある善了寺というお寺。
2016年に竣工した新しい本堂の建設について、住職様から丁寧にたくさんのお話をいただくことができました。
お話の中で、とても興味深かったのは、外観や構成ボリューム等を改築する前の本堂の形をなぞらえて(復元ではない)建築しているところです。
改築前の佇まいを踏襲するという手法は、人々の建築に対する記憶をつなげて、新築でありながらもそこにある事の意味と力強さを増します。
以前にブログ(アサクリック)で書いた、浅倉彫塑館でも同様の手法が行われていたことを思い出しました。
住職様と設計者の思想が強く感じる建築に出会えて、大変勉強になりました。

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