2018/12/23
CADと手書き
なかなか仕事を納められず、今日も図面と格闘。
CADで図面を書くようになったのは、約20年前くらいだろうか。
学生時代は、手書きにインキングをして仕上げていたし、就職してからも最初の2,3年は手書きで図面を書いていました。
もちろん、手書きの図面はとても時間が掛かります。
一本の線の強弱や太さ、何を表現したくて何を伝えたいかを考えながら描く図面は、図面一枚がその人の“作品”でした。
図面にサインがなくても、事務所の誰が書いた図面か分かったものです。
当時に比べれば、製図のスピードも効率もCAD化で格段にUPしています。
それで時間に余裕が生まれたかというと、なぜかそうはならない。不思議です。
CADには表現できない情報が手書き図面にはあったし、それを読み取る力を多くの人が持っていたからだと思う。
図面も一つのコミュニケーション手段だとすれば、ちょっと寂しい時代かもしれません。