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2022/01/16

リカルド・ボフィル

スペインの建築家、リカルド・ボフィルが、新型コロナウィルス感染に伴う合併症のため死去したとのニュースがあった。
ボフィルが廃セメント工場を丸ごと買い取って、自邸とアトリエにリノベーションした作品が、学生の頃の自分にはとても刺激的で、いつかそんな設計をしてみたいと考えていたことを思い出しました。
バルセロナ郊外のセメント工場の廃屋に手を加えたもので、どこからが付け加えられた部分で、どこまでがもとの廃墟だったのか見分けがつきにくい。
古典的なボキャブラリーを大胆華麗に駆使する手法は、これまでの歴史への深い眼差しがあってこその表現なのだと思う。
ボフィルは、フランコ独裁政権に反対し、地元の建築学校から退学処分とされ、スイスで建築を学び、60年代に社会学者や写真家、詩人らさまざまな分野の仲間と建築事務所を設立するという経歴を持ち、そんな側面も興味深く好きな建築家の一人でした。

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