2022/05/04
3年ぶりのお遍路
お遍路後半は三十八番札所金剛福寺から三十九番札所延光寺まで。
今回、3年振りにお遍路に来たわけですが、やはりコロナ禍以前の状況とは大きく違っていました。
歩きお遍路をしている方に時々お会いすることはありましたが、観光バスで移動して霊場を回るツアー客には一度も遭遇しませんでしたし、以前はたくさんいた外国からお遍路をしにきた方には一人も会いませんでした。
また、受け入れる側は、GW中は臨時休業としている飲食店や店が多く、タクシーすら休業していました。
宿でも感染対策はもちろん、いつもは世話好きでおしゃべりであろう女将さんも、距離をとっての会話です。
地方ほどコロナを過剰に恐れるあまり、お遍路文化の四国の地でさえも排他的な感情がほんの少し見え隠れしていました。
メディアでは、3年ぶりの制限なしのGWの観光地の賑わいぶりを報じていますが、過疎化と高齢化が進む本当の地方においては、これまでニッチな観光で細々と続けてきた生活と文化、人々の気持ちさえも、ことごとく破壊されています
あらためてよく考えて欲しい。新型コロナとは、1200年続いている営みを壊すほどの脅威なのだろうか。
都市や地方、世代間の分断という意味において、国家間の戦争よりも問題は根深いのではないだろうか。
はやく、この騒ぎが笑って話せる日が来ることを願います。