2022/12/17
何が課題か
昨日の現場。
長野市の施設の指定管理者からの相談で、現地を確認してきました。
ボイラー交換のタイミングに合わせて、未利用エネルギーや再エネを見据えた提案ができないか検討したいとのお話でした。
こういう話は、とかく設備機器や単独のシステムの導入になりがちですが、建築は全体をバランスよく整えなければ、部分的に大きな負荷がかかっている状態になってしまいます。
例えば、新しいシステムを導入するにしても、建物全体の断熱性能を上げれば、小さな設備で済むかもしれないし、そもそも運用実態を十分把握したうえで、設備容量を決めるべきで、見せていただいたこの施設も、無駄な部分が多く過大な設備になっているようでした。
公共建築は、制度上、竣工後の実態を適切に評価・分析して、対策・改善を行うことが難しい。実は技術的な提案よりも先に、この役所の仕事の仕方やしくみを変えていくことの方が重要かつ緊急の課題なのだと思います。