2022/08/22
未来がやってきた
動き出しそうな次のプロジェクトに向けて妄想が膨らむ。
30年近く前、自分が大学生の時の事を思いだします。
1980年後半から90年代、所謂世紀末に建築学生としてその時代を経験できたことは、もしかしたらとても幸せなことだったのかもしれない。
1980年代を中心に発表された建築のプロジェクト群は、どれも自由奔放で刺激的だった。
新時代に相応しい「感覚」こそが大きな力を持っていたと思う。
ただ、それが実現したのは、世界でもごくわずか。ほとんどが未完のプロジェクトだった。
あれから時を経て、建築を取り巻く社会は大きく変わってきた。
かつての「感覚」に理性や論理、経済や技術が追い付き、エネルギーや環境問題はその「感覚」を合理的に後押ししてくれる時代がやってきた。
現代になって、こんなクライアントの要望に巡り合えたことも幸せだ。
写真はフューチャーシステムズのHouse in Wales