2019/02/06
見えすぎない隠し過ぎない
例えば、レストランの設計では、それぞれのテーブルに付いたときに見える光景はどんな感じだろうと考えます。イタリアンレストラン「イニツィア・ラ・クチーナ」は、床に段差を付けたり、ルーバーや腰壁によって視線をコントロールしています。改装前は、ワンフロアの広い部屋に客席が並んでいるレイアウトでした。入ってすぐ空間の全体像が把握できてしまうプランは退屈です。
他の客席やスペースが、見えすぎない隠しすぎないレイアウトは、向こうに何があるのか気になる気持ちを引き出す仕掛けになります。ちょっとしたわくわくを感じられる場所がいいなと思います。