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2019/06/21

現在に残る痕跡から謎を解く

古い施設の増改築の相談を受けると、先ずはその建物の履歴を調べ上げます。
長い年月の間に、増築や改築を繰り返している建物は、現状を見ただけでは、なぜこのような動線なのか、なぜこんな形になっているのか、どうしてこの設備が必要だったのか…などなど分からない事ばかり。
現状がほんとに適法な状態なのかどうかも怪しい物件がほとんどです。
いや、そういう難しい状態の案件だからこそシーンデザインに相談が来るのだろうか…。
とにかく、相談を受けるのは一筋縄ではいかなそうなものばかり。

今回のように、申請書や図面が残っている案件はまだよい方だと、自分に言い聞かせて、これからこの建物の歴史を紐解き、現在に残る痕跡から謎を解き、50年分の物語を紡いでいく作業を始めます。
考えようによっては、想像力豊かに当時を思い描ける知識と経験と高い推理力が必要なわけで、とってもクリエイティブな作業なのです。もう楽しんで頑張るしかない!

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