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2019/03/04

大福屋の謎

頼み事があって、岩石町の大福屋さんへ。
大福屋さんは、かつて下宿や魚屋さんを営んでいた2棟の古民家をつなげた珍しいつくりの建物をリノベした古本屋+カフェです。

で、大福屋さんに行く度に気になるのがこの階段。
古本スペースから喫茶スペースに上がるための巾の広い階段なのですが、踏み面寸法が一定でない。しかも、最下段若しくは最上段ではなく、中間の段の踏み面寸法が、少しだけ奥行が長いので、階段の上り下りの際はちょっと調子が狂います。踊り場を設けるほどの高さの階段でもないし、寸法が中途半端過ぎるのです。

普通に考えるとダメな階段なのですが、自分は案外面白いと感じています。
身体的な感覚をともなって、ここに来る度、この階段について思いを巡らせることを強いる部分が気になって仕方がないのです。当時、どうして、大工さんはこの寸法にしたのか。
多くの古い建物を見てきて、大概はなぜそうなったのか推測できるのですが、大福屋のこの階段は、まだ謎のままです。

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