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2021/05/09

ウッドショック

現在、木材の価格の高騰が続いています。
『ウッドショック』と呼ばれている世界的な木材不足が原因です。
大きな要因は、
・アメリカ、中国の材木の需要拡大。
・コンテナ不足やコロナによる貨物船の減便等による海上物流の大混乱。
木材の多くを輸入材に頼ってきた日本は、こうした世界の変化に大きく影響を受けざるを得ません。
木材に限らず多くの製品や部品をサプライチェーンの最適化により価格を抑えてきていただけに、コロナ禍による物流の減衰は建設費の高騰に大きく影響を及ぼしています。
昨年は、まだ国内在庫分で繋いでいた感がありましたが、やはり今年度になってぐんと価格が上昇している印象です。
考えてみれば、遠くアメリカや中国の木材の方が、例えば住んでいる土地の隣の山から切り出してきた木材より価格が安いという状況は異常だと思わなければいけなかったのです。
コロナ禍で、様々な問題が表面化していますが、このウッドショックもこれまでの林業、建設業のあり方を大きく見直すキッカケであることは間違いありません。
生産者から消費者まで全ての人の意識を一挙に変えることができたのなら、コロナ禍という苦難も必要な事だったのだと後から思えるかもしれない。

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