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2021/09/12

祝祭のゆくえ

建築雑誌9月号の特集は『祝祭のゆくえ』
コロナ禍において、身近な例で言えば、地域のお祭りは2年連続で中止になりました。
ここ十年程、事務所がある東町のお祭や隣町のお祭りに積極的に参加するようになって、以前は下火になっていた地元住民のお祭りに対する取り組みが、神輿会が発足する等、活発になってきていただけに残念です。

ローカルなコミュニティーにおける祝祭は、ここ1,2年で大きな変化を強いられ、フィジカルなイベントはことごとく開催できなくなり、祝祭に対する人々の意識もネガティブになりがち。ますます、地域コミュニティーへの帰属意識が希薄になっていく社会は寂しい。

一方で、世界的に見れば、パンデミックが国民国家の枠組みを侵食する状況下において、これは一種の祝祭と言えるのかもしれない。
世界的な大イベント『コロナ祭り』!
全人類を巻き込んだ負の祝祭性にローカルコミュニティーは、成す術もなく消えていくのだろうか。これがグローバリゼーションの先に現れる社会の姿なのだとしたら、違う選択肢が欲しいと思う。

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