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2021/06/15

価値観の共有

先日の、牟礼古民家リノベ工事の引き渡しでは、なんとなく工事関係者が、今回の工事を振り返って一人一言を述べるという流れになっていて、期せずして工務店の社長や職人さん達の、このようなリノベに対する率直な感想が聞けて面白かった。

自分は、こういったリノベ工事に慣れ過ぎているせいか、特段いつもと変わらない流れで設計監理していたのだけれども、大工さん達にとっては、最初の古民家の状態と図面を見ても、頭のなかは?はてなマークだったようなのです。

確かに、大きく間取りが変わるわけではなく、今回は天井や壁も再利用しているので、内装リフォームと何が違うのか?だったのだと思います。

そんな、工務店のみなさんも、出来上がってみて、なんとなくリノベとリフォームの違いが分かっていただけたみたいです。

何を残して何を壊すか、何を新しくするか。もともとの空間の持つ特徴で、もっと良い所を引き出すには最小限どうしたらよいか。要は、もともとある建物をよくよく観察する事が大事で、更にはできるだけ今ある姿を肯定しながら、求められる用途要求にどう応えていくかを考えれば、どうすればよいか、わかってきます。

職人さん達と、リノベ工事の体験を共有することで、新しい価値観を共に持てたと思えてうれしかったです。

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